「戦略」「戦術」を生かした「経営計画」について

「戦略」「戦術」を生かした「経営計画」について

今回のテーマは「「戦略」「戦術」を生かした「経営計画」について」としてお話させて頂きたいと思います。

まず「戦略」とは何でしょうか?何となく作戦?計画?みたいな感じに思っている方も少なく無いと思います。では、正確には一体どんな言葉なんでしょう?その辺を解説させて頂きます。

「戦略」を一言でいうと“どこでどう勝つか”を決めるものです。軍隊でいえば「どの戦場を主戦場にするのか」「どこに兵力を集中させるのか」といった全体の方針です。会社でいうと、「どの市場で勝負するのか」「価格で勝つのか、品質で勝つのか」といった方向性になります。ここがブレていると、その後の行動が全部バラバラになってしまいます。

次に「戦術」ですが、こちらも戦略と同じ意味では?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、実は意味合いが違ってきます。戦術とは“その場でどう戦うか”です。軍事でいえば、部隊の動かし方や攻撃のタイミングなど、現場レベルの工夫です。会社では、営業のやり方や広告の出し方、SNSの使い方などがこれにあたります。たとえば同じ商品でも、「どんな言葉で売るか」「どこで宣伝するか」は戦術の話です。

ここでよくあるのが、「戦術だけ頑張っている状態」です。広告を出したり、SNSを頑張ったりしているのに成果が出ないケースです。これは戦略がはっきりしていないために、やっていることがちぐはぐになっている可能性があります。逆に、立派な戦略だけ作って満足してしまい、具体的な行動が伴わないケースもあります。戦略と戦術はセットで考えることが大切です。

さらに、その間をつなぐ考え方として「作戦」というものがあります。これは戦略を実現するための“まとまった取り組み”です。たとえば「新規顧客を増やす」という戦略があった場合、「展示会に出る」「Web広告を強化する」「紹介制度を作る」といった一連の動きが作戦になります。そして、その中の細かいやり方が戦術です。

そして「タスクフォース」という考え方も、今の経営には役立ちます。これは特定の目的のために、一時的に集められるチームのことです。部署の枠を超えて人を集め、スピード重視で動くのが特徴です。たとえば「新商品開発チーム」や「売上立て直しプロジェクト」などがこれにあたります。変化が早い時代には、こうした柔軟なチーム編成がとても有効です。

では、これらをどう経営計画に活かすかです。ポイントはシンプルで、「上から順に落とし込む」ことです。

まず戦略を決めます。「どこでどう勝つのか」をはっきりさせます。
次に作戦を考えます。「そのために何をまとめてやるのか」を整理します。
そして戦術に落とします。「具体的にどう動くのか」を決めます。
必要ならタスクフォースを組んで、重点的に進めます。

この流れで経営計画を作ると、ただの数字合わせではなく、「実際に動く計画」になります。

最後に大事なのは、柔軟に見直すことです。戦いと同じで、ビジネスも計画通りにはいきません。市場の変化や競合の動きに合わせて、戦術はどんどん変えていく必要がありますし、場合によっては作戦や戦略そのものも見直す必要があります。

少し大げさに聞こえるかもしれませんが、経営は「限られた資源で勝ちにいく活動」という点で、軍事とよく似ています。だからこそ、戦略・戦術・作戦・タスクフォースといった考え方は、そのまま経営にも応用できます。これらを意識して経営計画を組み立てることで、より現実的で成果につながる経営ができるようになるはずです。