スマホ対応していないサイトの問題点

スマホ対応していないサイトの問題点

かつて企業のホームページはパソコンで閲覧されることを前提に作られていました。しかし現在では、インターネット利用者の多くがスマートフォンからWEBサイトを閲覧しています。総務省の調査などを見ても、個人のインターネット利用機器としてスマートフォンはパソコンを大きく上回っており、業種によってはアクセスの7割から9割がスマホ経由というケースも珍しくありません。

このような状況の中で、スマホ対応していないWEBサイトを運営し続けることは、想像以上に大きな機会損失につながります。今回は、スマホ対応していないサイトが抱える問題点について解説します。

ユーザーが閲覧しづらい

最も大きな問題は、利用者が情報を見づらく感じることです。パソコン向けに設計されたサイトをスマートフォンで表示すると、文字が小さくなり過ぎたり、画面を拡大しないと読めなかったりすることがあります。また、ボタンやメニューも小さく表示されるため、誤操作の原因になります。

例えば飲食店や美容室、士業事務所などのホームページを閲覧する利用者は、移動中や外出先でスマートフォンからアクセスしているケースが多くあります。その際に見づらいサイトであれば、ユーザーは必要な情報を探す前に離脱してしまう可能性があります。WEBサイトは見てもらうために存在します。閲覧しづらいというだけで、本来獲得できた顧客を逃してしまうことになるのです。

検索順位に悪影響を与える可能性がある

Googleは現在、「モバイルファーストインデックス」という考え方を採用しています。簡単に言えば、スマートフォン版のサイトを基準に検索順位を評価する仕組みです。そのため、スマホ対応が不十分なサイトは検索エンジンからの評価が下がる可能性があります。

もちろん検索順位はスマホ対応だけで決まるわけではありません。しかし、同じような内容やサービスを提供している競合サイトがスマホ対応を行っている場合、検索結果で不利になることも十分考えられます。せっかく良いサービスや商品を提供していても、検索結果で見つけてもらえなければ意味がありません。スマホ対応はSEO対策の基本項目のひとつと言えるでしょう。

問い合わせや申込みの機会を失う

企業サイトや店舗サイトの目的は、単なる情報発信だけではありません。問い合わせの獲得や資料請求、予約、商品の購入など、何らかの成果につなげることが重要です。しかしスマホ対応していないサイトでは、フォーム入力がしづらかったり、電話番号がタップできなかったりする場合があります。利用者は少しでも不便だと感じると、別のサイトへ移動してしまいます。

例えば同じ地域にある2つの会社を比較した場合、一方はスマホで快適に閲覧でき、もう一方は文字が小さく操作しづらいサイトだったとします。多くの人は前者を選ぶでしょう。つまりスマホ未対応のサイトは、知らないうちに問い合わせ件数や売上を減らしている可能性があるのです。

企業イメージが古く見えてしまう

WEBサイトは企業の顔とも呼ばれます。現代では多くの利用者がスマートフォンで企業情報を確認します。その際に表示が崩れていたり、操作性が悪かったりすると、「この会社はWEBに力を入れていないのではないか」という印象を与えてしまいます。

特にIT関連企業やサービス業では、WEBサイトの品質が会社の信頼性に直結するケースもあります。実際のサービス内容とは無関係であっても、サイトの見た目や使いやすさによって企業の評価が左右されることは少なくありません。ホームページは24時間働く営業担当とも言われます。その営業担当が古い印象を与えてしまうのは大きな損失です。

SNSとの相性が悪くなる

現在ではInstagramやFacebook、XなどのSNSからホームページへ誘導する集客方法が一般的になっています。しかしSNS利用者の大半はスマートフォンからアクセスしています。SNSの投稿を見て興味を持った人がホームページへ訪問したとしても、スマホ対応していなければ閲覧しづらく、すぐに離脱してしまうでしょう。

せっかくSNS運用に時間や費用をかけても、受け皿となるWEBサイトがスマホ対応していなければ十分な成果は期待できません。SNSとWEBサイトはセットで考えることが重要なのです。

スマホ対応は特別な機能ではない

以前はスマホ対応を行うだけでも大きな差別化になりました。しかし現在では状況が変わっています。スマホ対応は「あると便利な機能」ではなく、「あって当たり前の標準装備」になっています。新規で制作されるホームページの多くはレスポンシブデザインを採用しており、パソコン・タブレット・スマートフォンの画面サイズに合わせて自動的に表示が最適化されます。もし数年前に制作したホームページをそのまま運用している場合は、一度スマートフォンで表示を確認してみることをおすすめします。

まとめ

スマホ対応していないサイトには、閲覧性の低下、検索順位への悪影響、問い合わせ機会の損失、企業イメージの低下など、多くの問題があります。特に現在はスマートフォンからのアクセスが主流となっているため、「パソコンでは問題なく見られるから大丈夫」という考え方は通用しなくなっています。

ホームページは企業や店舗の重要な営業ツールです。もしスマホでの表示に不安がある場合は、まず自社サイトを実際にスマートフォンで確認してみましょう。利用者目線で見直すことで、改善すべきポイントが見えてくるはずです。

スマホ対応は大掛かりなリニューアルだけが方法ではありません。サイトの状況によっては比較的少ない費用で改善できる場合もあります。今後もWEBからの集客を考えるのであれば、スマホ対応は優先的に取り組むべき課題と言えるでしょう。